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生活習慣病
生活習慣病について
生活習慣病(糖尿病・高血圧・脂質異常症など)は、現在の内科診療の重要な疾患群となっております。
当院では、重篤な疾患(狭心症・心筋梗塞・脳梗塞など)の予防目的にこれらの生活習慣病については、患者さまと一緒に治していく事を目標に診療させていただいております。
生活習慣に関する指導と治療管理も並行して進めることで、病状が深刻化することを防ぎ、快適な生活のサポートをさせていただきます。病状が深刻な場合には、他の医療機関の医師と連携をとり症状に合った治療を受けられるようご提案いたします。
肥満症
肥満と言う言葉は単に体重過剰の状態を示しますが、肥満症という言葉になりますと将来的に重篤な疾患に陥ってしまうような過剰な脂肪の蓄積を疾患ととらえた言葉になります。
肥満症の一つの基準として、BMI=[体重(kg)]÷[身長(m)2]が25を超えた場合には注意が必要です。また、肥満症には【脂肪細胞の質的異常による肥満症】と【脂肪細胞の量的異常による肥満症】に大別されます。
前者は糖尿病・脂質異常症・高血圧などなどとともに冠動脈疾患・脳血管疾患などの動脈硬化性疾患に関係し、後者は睡眠時無呼吸症候群などに関係すると言われています。
高血圧症
高血圧症は、原因となる疾患が特定できない本態性高血圧と、腎臓疾患・内分泌疾患・血管異常など原因となる疾患が明らかな二次性高血圧に分けられますが、本態性高血圧が大部分(90%以上)を占めています。
診断は、一般的には医療機関で測定される安静血圧を基準にしてますが、収縮期血圧140mmHgあるいは拡張期血圧90mmHg以上を高血圧としています。家庭測定での血圧では、基準は若干さがり135mmHg / 85mmHgが一つの基準になります。
長期の高血圧放置により、動脈硬化が進行し脳血管疾患・虚血性心疾患・腎疾患・網膜症などを合併する場合があります。
糖尿病
2型糖尿病は、インスリン分泌低下やインスリン抵抗性をきたす複数の遺伝的素因に、過食・運動不足・肥満・ストレスなどの環境因子や加齢が加わり発症すると言われています。
生活習慣の改善が重要な疾患ですが、食事療法・運動療法を行ってもなお血糖コントロールが不良な場合には、経口血糖降下剤などの使用によりコントロールしていきます。
しかし、これだけでは不十分な場合、インスリンの自己注射などが必要になる場合もあります。糖尿病は実際には、全身の血管を障害する疾患と思っていただいてよいのですが、コントロール不良の状態が遷延すると網膜症・腎症・神経症などの合併症を引き起こします。
脂質異常症
最近、外来診療を行っていてもLDLコレステロール(悪玉コレステロール)や中性脂肪の異常をきたしている方をよく見かけます。
皆さまも検診などで異常を指摘された方も多いのではないでしょうか?この疾患についても、生活習慣の改善が必須ですが食事療法・運動療法を十分に行い、その結果が乏しければ内服薬によりコントロールが必要になります。
この疾患は最近増えてきており、自覚症状はありませんので放置されがちですが、将来的には重篤な脳血管疾患や冠動脈疾患、閉塞性動脈硬化症の原因と成り得ますので十分なコントロールが必要です。