上腹部症状（胸焼け・胃痛など）の精密検査および胃バリウム検査の精密検査のために行います。当院では、鼻からの検査の経鼻内視鏡、口からの検査の経口内視鏡を行っております。

初めての胃の検査や今までの経口内視鏡が苦手の患者さまは、経鼻内視鏡検査をご検討ください。鼻からの内視鏡検査のメリットは、舌を通過することがないので検査時の不快な「オエッ！」という感覚が経口内視鏡より少なく検査できます。また、検査中も会話ができますので気になることはおっしゃっていただけます。

当院では、オリンパス社製の経鼻内視鏡（GIF-1200N）ですので、検査画像も十分な診断に至るものとなっております。また、病理組織検査（病変の一部を採取し、顕微鏡で良性や悪性の判断をする検査）についても、経鼻内視鏡で行えます。

経口内視鏡検査は、鼻からの検査がどうも苦手だった患者さま、より詳しい診断を必要とする患者さま、ポリープ切除目的の患者さまなどに用います。経鼻内視鏡スコープよりやや太いのですが、その分一層高解像度の画像が得られ、診断に役立ちます。

当院で検査を受けられた事のある患者さまにおいては、今までの検査履歴から患者さまに合った検査をご提案します。詳細につきましては、経鼻内視鏡検査ページ・経口内視鏡検査ページをご覧ください。

最近、便が細くなった・排便困難・腹部膨満感などの自覚症状の精密検査および検診での便潜血反応陽性の精密検査のために行います。専用の検査準備室で、専属の担当看護師のもと便の状態を観察しながら検査の前処置を行っていただきます。大腸検査を楽に受けていただくため、鎮静剤の使用をしております。

検査は、内視鏡の挿入に5分程度・観察で10分程度で行っております。当院では、オリンパス社製大腸内視鏡（CF-HQ290）を検査に使用しております。NBI観察・拡大観察・NBI＋拡大観察を用い、病変の診断を行っております。

ポリープがあった場合、腫瘍性病変があった場合には詳細検査に移行しますので、検査時間は長くなります。

検査中は、内視鏡介助看護師がつきますので、患者さまの不安の解消をさせていただきます。検査後は、2時間程度休んでいただきます。その際も、看護師がついております。気になることはおっしゃっていただける体制を整えております。

胃内視鏡検査よりも患者さまに負担のかかる検査ですので、不安を取り除いた上で検査を受けていただけるように努めております。詳細につきましては、大腸内視鏡検査ページをご覧ください。

炭酸ガス（CO2）は大腸内視鏡検査における患者さまの苦痛度の軽減のために利用しております。CO2でない、空気送気による大腸内視鏡検査では、検査終了後も、腹部膨満感や不快感が持続する場合がありますが、炭酸ガス送気は空気と比較して腸管内での吸収が速やかで、検査後の腹部不快感の軽減ができると言われています。

当院では、大腸内視鏡検査時にオリンパス社製UCR（内視鏡用炭酸ガス送気装置）を使用しております。検査中・検査後の患者さまの苦痛軽減に配慮しております。

当院では、胃内視鏡検査および大腸内視鏡検査時に可能なものについてはポリープ切除を行っております。外来で入院対応なしでの処置となりますので、手技はもちろん切除器具も重要になります。ポリープ切除においては、術後の出血を避けなければなりません。各種切除モードを備えた、オリンパス社製高周波焼灼装置ESG-100を用いポリープ切除を行っています。

すべての内視鏡検査時に、鮮明な画像を確認するために26型フルHDワイド画面の高解像LCDモニターを使用しております。

内視鏡医療における洗浄消毒は感染管理の観点からも重要性が高まっています。

当院では、すべての内視鏡の洗浄に優れた内視鏡消毒力の過酢酸を用いたオリンパス社製内視鏡洗浄消毒装置（OER-4）を使用しております。
OER-4による洗浄消毒を行い、感染管理を行っています。